バタ子さんと死と私

バタ子さん。不意に動画でアンパンマンのエンディングの歌を見たんだけどさ、そこで気付いた。バタ子さんってすげぇブス。だいたいバタ子って…
パンを買いに行く、家からわずか150mくらいの間に車に惹かれそうになった。横断歩道を渡っていたら、ウィンカーも出さずに曲がってきた軽トラにだ。とりあえず、運転手を睨み付けておいた。俺が紳助だったら殴ってるでぇ、ホンマ。しかし、死ななくてよかった。軽トラに惹かれそうになったのは二回目だ。一回目は今から5年前、高1の時だ。その日、登校しようとすると雨が降っていたので傘を差して家を出た。放課後、雨は上がっていた。友達の家に遊びに行くことになり皆で自転車を並べて走る。傘はハンドルに提げた。友達の家に近づき、ほとんど車の通らない広い道の真ん中を走っていた時だ。提げていた傘が前輪のスポークに挟まった。その瞬間、前輪がロックされ後輪が浮き上がり、前輪を軸に俺の体と自転車はタテに一回転した。

 

景色に色はなかった。俺の体はソトマヨルよりも高く、パウエルよりも遠く跳んだ。鳥になった。その時、後ろから軽トラが来ていた。俺はすぐ近くに感じて死んでしまうと思い心の中で「ギャーッ」と漂流教室に出てくるキャラクターのような叫びを上げた。実際どれくらい離れていたかは定かではない。一緒に走っていたYノさんに「いきなり視界から消えたから神隠しにあったかと思った」と爆笑された。傘は完全にボキッと折れていた。死はいつも、すぐそばにいる。俺はそれを小学校の頃からデンジャラスな遊びを通して悟っている。鬼ごっこで死にそうになったことや、水風船で死にそうになったこともある。ロケット花火で殺しそうになったこともある。話すと長いので今日はパス。


今、金八先生がやってたのでチラッと見た。多分、中学校の話だと思うが、クラスの男子のほとんどがカウンターテナーの高音で会話をしていた。最近の中3は成長が遅いのだろうか。それとも、みんな昔のウィーン少年合唱団のように声変わりさせないために幼くして去勢されてしまったのか。なんか悶々とする。ミステリーだ。

そういえば、週に一回は歯が抜ける夢を見る。これって何かの予兆?永久歯になってから、一度も虫歯になったことないのに。