虫が怖い

虫って怖くない?さっき、原付に乗ろうとしたら、ハンドルのところに変な昆虫がいて「ヒィッ」て短い悲鳴を上げちゃったよ。親の話によると俺の虫嫌いは小さいときからで、2歳くらいの時に砂場で遊んでたとき、アリが何匹か足を上ってくるのを見て、狂ったように泣き喚いたそうだ。俺が苦手な虫たちの中でも最も苦手な部類に属するのがゴキブリ、毛虫、セミ、カマキリだ。アイツらまともじゃねぇよ。人間の目してねぇもん。人間じゃねぇよ。まぁ、ゴキブリや毛虫が好きって人はいないと思う。俺は昔、受験勉強をしてる頃に部屋にゴキブリが出たので恐ろしくなり、もうその部屋に入ることが出来なくなり、受験も諦めようと悩んだくらいだ。アイツらは人の人生を左右するくらいのパワー持ってんだよ。
セミね。アイツらもシャレにならないよ。もう、人間をだますことに必死だもん。アイツら死んだふりするんだよ。死んでると思って安心して近づいたら最後。アイツら突然、起き上がって襲い掛かってくるからね。周りに人がいる時には迂闊に悲鳴を上げられないから、死んだセミの横を通る時は細心の注意を払って歩くよね。友達と一緒の時は、恥ずかしくて悲鳴が上げられないから、セミが襲い掛かってきても平気な顔しなきゃならないんだよね。それが、もう大変。心の中では大絶叫してるんだもん。アイツらもヤバイよ。まともな人間じゃねぇ。
カマキリ。アイツらまず顔が強面だよ。あと腹のプックリ感が気持ち悪い。俺の嫌いな虫を食べるってのもクレイジーだ。想像しただけで寒気がする。だから、俺はサッカーの柱谷兄弟とかもなかなか、まともに見れない。カマキリっぽいんだもん。
まぁ、とにかく俺は虫という名前がつくものは全部苦手なんだ。殻があるカブトムシとかカナブンとかは比較的セーフゾーンだが、蝶もぎょう虫も手塚治虫もダメだ。手塚治虫はもしかしたら、虫じゃなくて人間かもしれない。人間なら大丈夫だ。
冬になると虫どもの活性が落ちるので、ようやく俺は何にもおびえることなく生活できる。アリよ、さらば。さらば、虫よ。