吉祥寺酔いどれエンジェル

お金が無くても酒が飲める…
俺ってば、なんて幸せなんだろう。

今日も昼過ぎに起きて、ボンヤリ。
3時から競馬観戦。
昨日、買っておいた僅か600円の馬券を握り締めていたのだった。
しかも、そのうち200円分は買い間違い。
俺ったらウッカリさんだぜ。

まぁ、皆さん、お察しの通り、馬券はハズレましたわ。
三連単だもの。

一着に入れたメイショウボーラーが勝ったのはいいものの、一着と二着に入れたアドマイヤドンが痛恨の出遅れ。
あんだけ出遅れて、道中も追いっぱなしで、最後あれだけ詰めてきてたから、普通にスタートしていれば勝てたかなぁ…

基本的には前残りの馬場がそのまんま結果に結びついた感じですね。
それを読みきれなかった俺の負けです。
ユートピアが後ろにいたのがよく分からんけど…

 

馬券がはずれたので、いつものようにフテ寝。
6時から吉祥寺の「いせや」で高校の友達と飲み会があったのだが、財布の中身が600円では話にならないのでフテ寝。

グースカと寝てたら、6時10分くらいにMライ君から電話が来た。
「Oカベはんが、おごってくれる言うとるで!はよ、来いや!」

俺はパッと目を覚まし、最寄の駅まで走った。
野球の試合でもロクに走らない俺が走ったのだ。
「おごり」の力とは俺を走らせるほどのパワーを秘めているのだ。

電車に乗っている時間がこんなに長いと思ったことはない。
遅れれば、その分だけタダ飯を貪る時間が減るのだから。

吉祥寺についてから溢れる人ごみをラリアットを喰らわせて払いのけた。
俺の通った後ろには無数の屍が転がっていたはずだ。

「いせや」のボロイ扉を開けて、二階に駆け上がると早くも、みんな酒をかっ喰らっていた。
酒の飲めないMライ君なんかは潰れたトマトみたいな顔をしていた。(サワー一杯で)

その場にはOカベ様、Mライ君、Kダマ、Uノちゃん、Dゥー、Fカセ君がいた。
みな、高校時代のダメ人間仲間である。
吉祥寺 いせや

俺はとりあえず、席につくなり生ビールを注文して飲み干す。
そして、テーブルに並べられた数々のツマミを貪り食った。

焼き鳥うめぇ〜
タダだから余計に美味いわ〜

本来なら、周りが引くほど飲む俺ではあるがさすがに所持金が所持金なだけに自重した。
一時間チョイでビールをジョッキで二杯という遠慮っぷりを発揮。
焼き鳥もそんなに喰えなかったなぁ。
やっぱり遅れていった分だけ、タダ飯を腹に収め損なった。

俺が着いてから一時間くらいで店を出た。
料金は7人で13000円くらいだった。
さすが「いせや」
美味くて、安い。混んでることだけが難点だ。

みんなで電車で帰る。
当然、そこで解散になるはずも無く、Kダマの家になだれ込むことに。

PS2にマルチタップをつないで5人協力プレイで「ウイニングイレブン」で世界の頂点を目指した。

しかし、ゴチャゴチャしすぎて操作しづらい上に、俺らがゲームしている後ろでエロ博士ことFカセ君が俺のノーパソでMライ君の外付けHDに入っているエロ動画を大音量で見て、「古都ひかるはいい、夏目ナナは乳の形が悪い」などの品評を始める始末。

アエギ声にやられた俺たちは予選リーグさえ突破できない体たらく。
エロに勝るものなしだ。

その後はエロ大臣ことUノちゃんがKダマのパソコンからエロ動画を落とす作業に夢中になる。
Uノちゃんはこの世の誰よりもエロ動画をCD−Rに落とすのが得意だと豪語していた。
俺はそんなUノちゃんに憧れた。

終電を前にOカベ様、Uノちゃん、Dゥー、Fカセ君が帰宅した。
そして、今、俺はKダマ家で暇を潰している。

毎日、こんな感じで俺は生きていていいのだろうか?
不安だ。